彼女の唯一の重荷になりたい。彼女の心を手に入れたい。わたしの心は熱く燃えた。
しかしやがて彼女の正体が明らかになると、そんな思いも一瞬に消え去った。
彼女は、会社がよく働く社員をオリジナルにして、何体か創らせたコピー(複製)人間の一人だったのだ。
わたしは最近増えてきた改造人間やコピー人間自体に、偏見や差別意識は持ってはいなかったし、嫌悪感もなかった。同じ心を有する、すぐれた人間としての魅力も感じる。
 ただ、どう考えてみても、愛する女と同一の女が自分以外の男に抱かれることは、とても許せそうになかった。

vol.105
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