今時、柴刈りでもないでしょ。男はどうして、ああ頭が固いの。
これから世の中の仕組みを変えるのは、やっぱり女よ。
そこで柴刈りを竹取に変更したお婆さんは、思わく通りに、かぐや姫を見つけました。
 これで老後は安泰、しばらくはあの竹やぶで、かぐや姫の養育費として小判が手に入ることでしょう。桃太郎はやがて世直しをしてくれるに違いない。
その夜二人は、お爺さんの持ち帰った桃をほおばりながら、幸せにひたりました。
それから数年後・・
 おい、じじい、俺達は結婚する。おまえらの面倒見るのうざってぇから、かぐや姫と家を出るぞ。
 べつに、あたいら好きで育てて欲しいって頼んだわけじゃないしー。
あっという間にマセてしまった桃太郎とかぐや姫の申し出に、お爺さんとお婆さんは思いあまって叫びました。
 これが現実かよ。夢を返せよ〜っ!

vol.249
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