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03/12 龍飛らしい強い西風の1日。午後から天気は回復してくる。1日中退屈することなく、タカを見つづけた。空高く渡っていくワシの姿に惚れ惚れ。タカ以外にミヤマガラス300。大満足の一日。明日からが楽しみ。 03/13 よく晴れるが今日も強い西風が吹き付ける。1日中電線がビュービュー鳴っていた。そんな風の中を数羽の小群となって渡っていくトビが印象的だった。他にベニヒワ40、マガン20、ミヤマガラス350。ハシブトガラスの中にも海峡を越えるものがあるようだ。岬から高く舞い上がって北へ向かって海上に出て行く。 03/14 南西からの風は昨日に増してさらに強くなる。さすがのタカたちも飛びにくいらしく、岬から海上へ飛び出してもすぐに戻ってきてしまう。ところがミヤマガラスは風にあおられながらも沖へと飛び出していく。見かけによらぬ飛翔力だ。スゴイ!! 03/15 終日雨 調査は休みにして十三湖方面へ鳥見に遠征。岩木川河口付近でオジロワシ10±、オオワシ2、ノスリ5、チュウヒ1、ハイイロチュウヒ2、ワシ類はすべて幼鳥と若鳥。他のタカは成鳥ばかりだった。ユキホオジロ2羽。お目当てのケアシノスリには会えず。しょんぼり。 03/16 昨日の雨は夜半にあがって、夜明け前には星空が広がる。今日は1日中良く晴れるが西風が強い。午前中行きつ戻りつのノスリのカウントで忙しい。肉眼で見つけ辛い高さを渡るものもあって、しんどい時間帯もあった。タカの賑やかさに比べると、小鳥たちの渡りはまだまだ。岬のハヤブサたちにはなかなか獲物にありつけずに苦労している様子。 3/17 午前中は雷雨のひどい天気。雨は昼前に上がるが、灰色の低い雲と強い西風が残って渡りは見られず。 3/18 終日、風もおだやかに見事な青空。こうなるとタカは高く高く昇っていってしまう。真上でもノスリが見えなくなってしまうほど。岬上空からはずれたコースを渡っていくタカはまったく見えていなかっただろう。しようがないので寝転んで真上だけでも見逃さぬよう頑張る。するとオジロワシが目の前に現れてお互いビックリ。死体が転がっていると思ったのかな?? 3/19 昼過ぎまでは良く晴れたが、風がつめたくてチョット辛い1日。おまけにタカが少なく、退屈だった。小鳥のほうは、ヒレンジャク、イスカ、ミヤマホオジロといった顔ぶれが加わってにぎやかになってくる。昨日はツバメを初認。まだ餌になる虫が少なかろうに。午後は西からだんだん雲が広がってくる。 3/20 昨夜は激しい雨風であまり眠れなかったのに、朝はすっかり晴れ上がる。疲れの取れないイヤなパターン。今日も西風が強いが、それほど寒くない。タカはそこそこ飛んでくれて余裕のカウント。シマエナガ13羽の群れ(渡らず) 3/21 朝のうちはおだやかに晴れていたが、昼には雲におおわれて強い南風。やがて雨が降り出す。ほとんどのノスリは岬の東側の海上を通過。肉眼で見えないものも少なくない。ここ数日の傾向として、9時台、10時台に通過するノスリが多い。 3/22 黄砂の影響でひどく視界が悪い1日。タカも小鳥も渡る気配はまったく無し。 3/23 昨日ほどではないものの、今日も黄砂で視界不良。ノスリは岬まで来ても、すぐに戻ってしまう。渡ったのはオオハクチョウ13羽の群れのみ。岬の林には、昨日までは見かけなかったジョウビタキ、ルリビタキの姿。 3/24 冷たい西風が吹き付け、時折横殴りの雪。ノスリやトビの大半は海上へ出てもまた戻ってしまう。一方オジロワシはこの天気でも高空を悠然と渡っていく。 3/25 西風が冷たいが、まずまずの天気。ノスリは高いもの、低いものが入り混ざに、それぞれ戻ってくるものも多い。しかも、それが幅広い。カウントが大変で、他のタカが少ないので気分的にしんどくなってきてしまう。急に冷え込んだせいか、小鳥は少ない。 3/26 いい天気なのに、不思議と渡る鳥が少ない。ただただ退屈な1日。 _/_/_/ 3/27より現地、佐伯さんからのemailによるコメントです。_/_/_/ 3/27 低い雲に封じ込まれたような朝。昼前、北海道が見えてくるとノスリが飛び始める。戻る個体が多く、空が晴れる頃にはまたひまに。 3/28 朝からものすごい風。北海道も下北もくっきり。魚を持ったミサゴが北へ遠ざかっていく。北海道までお弁当持って、とも思えないが・・・? 3/29 風がなく、みんな高いとろろをぱたぱた飛んでいってしまう。海も穏やか、ウトウがいっぱい。数少ない小鳥の中にシマエナガ3つ。ささやかな幸せ。 3/30 雨上がりに小さいミミズがぞろぞろ。午後は快晴、西風が強くなる。引き返すタカが多くなり、数日ぶりのオジロワシも戻ってしまう。南の暗い雲が消えないまま終了。 3/31 風はなく、みんな高い。天気回復せず、高いまま戻る個体多数。「点」が行き交う。急に小鳥が増えて春らしい光景に。ツバメは27日に見て以来。 4/01 南西の風。こちらは快晴なのに、北海道はほとんど見えず。9時前から真上を通るようになり、午前中はなかなか楽しいタカ見。ミヤマガラスの群れが降下する音、打ち寄せた波がひくときのよう。 4/02 風がいいのか、スイスイ通過。数えやすいけど、ここでは強風に向かって浮いているノスリが見たい。とは言っても見やすい高さで楽しい忙しさ。午後も数羽づつの集団が来る。この時季とは思えないほどの陽気に、16時過ぎにビール解禁。17時近くなっても飛んでいくノスリがいる。 4/03 朝5時半、準備していたら次々と浮いてきて、慌てて調査開始。ハイタカ属が目立つ。昨日オオタカ、今日はハイタカの幼鳥が初登場。10時には低い雲が押し寄せ、みんな雲にはいってカウント不可能。冷たい東風。午後は雨。 4/04 風がない。東側の海上を通る個体がほとんど。15時すぎに雨になるまで渡りの列が続くが、ちっとも見た気がしない。今朝からツグミを見かける。夕方、散歩中にハチジョウツグミ。今日はこういうオマケで満足。 4/05 風は弱く、とにかく高い。いっとき低いのが続いても、また高い流れに戻ってしまう。午後はぽつりぽつり。寝ころんで青空に点が現れるのを待つ。意外にチュウヒ類が出るが、今日は2羽一緒に。 4/06 朝、灯台の前にヤツガシラ。旅人らくして好きな鳥。海にはイルカの群れ。そして渡りは今日も高い。チュウヒは2-1で、1羽は戻ってそれっきり。 4/07 冷たい東風。朝の内、ほとんどの個体が戻る。山で高度を上げて出直すらしく、今日も高くなる。天気下り坂で早めにひきあげたら、今夜のねぐら予定地でさっき戻ったハイイロチュウヒにばったり。 4/08 低い雲にフタをされたような日。頭上のタカがかすんで消えてしまう状態で、お手上げ。9時過ぎ、南東側の海岸付近を飛ぶモモイロペリカンを発見。30分ほど旋回を続けた後、南へ飛んでいった。ちょうど3年前の今ごろ龍飛から北へ渡った「ウェンディ君」が、再び津軽海峡を越えてきたらしい。一昨日、函館にウェンディ君あらわる、のニュースをラジオで聞いたばかり。まさか再び龍飛崎のペリカンの渡りを見るとは・・・。 4/09 チュウヒ類が計6個体。下から見上げるチュウヒにも慣れてしまった。一昨日の夕方ハンティングをしていたハイイロチュウヒ、その後見るのは皆違う個体なのだが、こっそり渡ってしまったのかも。 4/10 久々の強風。海上は霧、上空もやもや、龍飛金の景色も鈍くかすんで、変だなあと思っていたら黄砂だそうで、道理で口の中までざらつくような。今日は行ったり、戻ったり、同じ個体を何度も見る。龍飛らしく翼をたわめて、ノスリの背中が見えるのがうれしい。 4/11 今朝も強い西風で始まる。高いのも低いのも、同じ形になって浮いている空。日中は風も弱まり穏やか。めずらしくワシがすぐ上で旋回。観光客達も「トビより大きい!」とワシ見学。サンショウクイ1羽、ヒリリ、ともう飛んできてちょっとびっくり。 4/12 こんなにタカを見なかった日は何日ぶり?朝、ハイタカが続いた後は、ほとんど動きなし。ここのところ、夜中に雨が降って朝にはあがることが多く、休みなしで、へとへと。南がぐずついていて、ついにノスリの供給が途絶えた?これ幸いと、午後は休業。温泉の後、食料採集にいそしむ。カタクリやスミレを踏まないように気をつけながら・・・ 4/13 オジロワシ、昨日戻った個体が朝出る。やはり昨日は「休み」だったのだ。今日も朝から高い。サシバ成鳥1、海から戻る。チュウヒも、同じ個体が2度出て戻る。ノスリの幼鳥が目に付くようになってきて、1羽ずつ見るのが楽しみ。 4/14 朝だけ強風。1日ごとに小鳥の種類が増える。今日はニュウナイスズメが登場。オオルリももう来てるらしい。にぎやかになって立ち去り難く、予定を越えて長居してしまった。鳥はどのようにして長旅の出発を決めるのだろう。 |
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2002年 青森 龍飛崎 タカ類通過羽数の推移
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いつも楽しみに待っていた龍飛崎・久野さんから送っていただいた葉書の第1号です。 (彼の作品の素敵な絵葉書です。お問い合わせ先:久野公啓 ) |