2002年春期タカの渡り速報
福岡県 立石山  定点調査地

   更新:2002/06/07調査終了
場所 福岡県糸島郡志摩町芥屋 立石山
    (33°34′N、130°06′E、EL:200m)

調査 伊関文隆、井上勝巳、西村裕美、山田一太、山本寿美子、山本勝

注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による

内容の転記はご遠慮ください

立石山 タカの渡り通過羽数推移グラフ
調査方法
(マウスを重ねてください)
List of Species in this Site
月/日
Month/Day
天候
Weather
時 間
Investigation Time
サシバ
Butastur
indicus
ノスリ
Buteo
buteo
オオタカ
Accipiter
gentilis
ハイタカ
Accipiter
nisus
その他タカ others タカ類計
A total of Raptors
備 考
Remarks
羽数 主な種類
3/8 快晴 6:30-12:00   2 1 8 4 チョウゲンボウ1,ハイタカSP3 15    
9 快晴 6:30-13:00       28 3 ハヤブサ1,ハイタカSP2 31  
10 快晴 6:30-11:00     7 37 18 チョウゲンボウ2,ハイタカSP16 62  
11 快晴 6:30-11:00     3 34 11 ハイタカSP11 48  
15 雨後曇 6:30-10:00             0  
16 曇後晴 6:30-14:00       98 9 チョウゲンボウ1,ハイタカSP8 107 4/30天候修正
17 6:30-12:30     2 91 14 チョウゲンボウ1,ハイタカSP13 107  
18 6:30-11:30     1 15 10 チョウゲンボウ1,ハイタカSP9 26  
19 快晴 6:30-12:15   1 2 64 19 ハイタカSP19 86  
20 快晴 6:30-12:00       130 17 ハイタカSP17 147  
21 雨天中止             0  
22 雨天中止             0  
23 快晴 6:30-11:00       6 4 ハイタカSP4 10  
24 晴後薄曇 6:30-12:00       134 19 ハイタカSP19 153 4/30計修正
25 薄曇 6:30-11:30     1 62 15 ハイタカSP15 78  
29 雨一時曇 8:00-9:15     2 4 2 ハイタカSP2 8  
30 6:30-10:15       7 1 ハイタカSP1 8   
31 6:30-12:00       32 17 ハイイロチュウヒ1,ハイタカSP16 49  
4/1 6:30-13:15       130 13 ハイタカSP13 143  
2 快晴 6:30-13:30       174 10 チョウゲンボウ1,ハイタカSP9 184  
3 曇時々雨 8:00-10:00       8     8   
4 快晴 6:30-12:00   1 1 33 5 チョウゲンボウ1,ハイタカSP5 40  
5 快晴 6:30-12:00 4     23 3 ハイタカSP3 30  
6 曇後雨 6:30-9:00       7     7 4/30羽数修正
7 曇後快晴 6:30-13:00       21 5 ハイタカSP5 26 4/30追加
12 快晴 6:30-12:15 9 1 1 43 3 ハイタカSP3 57  
13 曇後快晴 6:30-12:00       34 2 ハヤブサ1,ハイタカSP1 36  
15 雨天中止             0   
19 快晴 6:30-11:00 2     31     33  
20 6:30-10:00       10     10  
21 雨時々曇 雨天中止              0  
22 濃霧後薄曇 6:30-13:30       28 1 ハヤブサ1 29 4/30時間修正
26 6:30-11:00       5 1 ハイタカSP 6  
27 晴後曇 6:30-10:30       13     13  
29 曇時々晴 6:30-11:30       8     8  
5/2 快晴 6:30-12:00 1     3 1 ハイタカSP 5  
3 曇後雨 6:30-10:15       6 1 ハヤブサ1  
4 曇後雨 6:30-10:15       1     1  
5 濃霧時々晴 8:00-14:00       2 1 ハイタカSP 3  
7 曇時々小雨 6:30-8:00       1     1  
11 曇時々霧雨 7:30-10:45             0  
12 曇後晴 6:30-12:00   1   2 8 ハチクマ7,ハイタカSP1 11  
13 6:30-14:00 1       50 ハチクマ48,ツミ2 51  
14 6:30-14:00         37 ハチクマ37 37  
18 8:00-15:00 2       86 ハチクマ81、アカハラダカ4、ハイタカSP1 88  
19 曇後快晴後曇 7:30-18:00 14       11 ハチクマ11 25  
20 晴後曇 8:00-15:00 5       57 ハチクマ57 62  
21 薄曇後晴 6:30-16:00 3       5 ハチクマ3、ツミ1、チゴハヤブサ1 8  
23 薄曇後曇 10:30-14:00         16 ハチクマ16 16  
25 快晴後晴 8:00-14:20 2       2 ハチクマ2 4  
31 8:00-13:30         2 ハチクマ2 2  
6/1 快晴 8:00-12:45         1 アカハラダカ1 1  
2 8:00-13:00         2 ハチクマ1,ツミ1 2  
4 8:00-12:00         1 ツミ1 1  
5 8:00-12:30         8 ハチクマ2,アカハラダカ6 8  
6 8:00-12:00         1 ハチクマ1 1  
7 8:00-12:00 1            1  
44 6 21 1333 496 1900     
_/_/_/下記コメントは伊関さんからのemailによるコメントを転載しております_/_/_/
<主なタカの移動方向>
 サシバは南東へ、ノスリは西・北西・北東へ、オオタカ、ハイタカ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、ハイイロチュウヒは西、北西へ

4/20 本日の天気は下り坂で、渡りには適さない天候のようです。8:30までにハイタカ10羽がぱらぱら飛び去る。上面茶褐色の個体が多く、ほとんど幼鳥のようであった。
4/22 開始前から9:30まで濃霧のため視界は20m程度。11:00頃には500m程度まで見えるようになる。9:38濃霧の中を最初のハイタカが近くを通過。見えずに通過していった個体もあると思われる。都合により13:30までの観察となったが、これ以降も少数飛ぶ気配はあった。
4/26 本日は晴で東よりの風が強い。いずれの個体も高空を飛翔しており発見が困難であった。本にも書いてあったが追い風の時は高空を飛ぶらしい。
4/27 昨日に続き北東の風。ほとんどが高空を飛翔。1羽が餌らしきものを持って林内へ消失。十数分後飛び出し渡って行った。渡りを観察していると、そのうが膨らんだものもよく見られ、頻繁に採餌しているのがわかる。観察地に小鳥がなかなか姿を見せないのはこのため?今までにキジバト1羽、シロハラ1羽の残骸を確認。
5/02 久しぶりの好天でアマツバメ類やツバメ類は多数出現したが、猛禽類の出現は少なく、10時以降出現無し。サシバは幼鳥であった。ハリオアマツバメ2羽(初認)は東へ、アサギマダラ2匹は北西へ飛び去る。
5/03 どんよりとした曇であったが、予想に反して、まずまずの出現。雨が振り出したため観察終了。ハイタカ1羽は尾羽が全く無かったが、はばたき飛翔は正常時と変わらないように見えた。
5/04 昨日と同じく、雨が振り出したため観察終了。かろうじてハイタカ1羽が出現。
5/05 海から流れてくる濃霧が続いたが、薄くなった合間に3羽出現。8:.32以降は出現無し。
5/12 1週間以上居座っていた暗い雲は消え去り、青空が広がる。7:36最初のハチクマ♂は北東へ飛翔し、その他は東へ。出現は♂5♀2であった。9:46を最後に12:00まで出現無し。
5/13 ツミ初認。予想に反して2羽とも東へ飛去。今後の展開に期待。サシバは北西へ。ハチクマは単独の他、23±と16±の鷹柱を確認
5/14 風弱く、上昇気流も少ないためか、大きな塊にならず、3,4羽でパラパラ出現。はばたきは少なく、ハイタカに比べるとかなり遅いスピードで渡っていった。
5/18 ハチクマの一番大きな鷹柱は22羽。(井上勝巳、西村裕美、山田一太、山本寿美子、山本勝)
5/19 17:10にも出現。サシバは14羽のうち11羽が一度に出現。ハチクマの内訳は♂5、若2、不明4。(井上勝巳、西村裕美)
5/20 ハチクマのうちの4羽は♂1♀2若1で飛来してきた。(井上勝巳)
5/21 チゴハヤブサ初認(成鳥)。東へ飛び去る。ツミも久しぶりに出現し、前回と同様に東へ。サシバは、本日は西へ渡っていったが、今までの結果では西、北西へ渡っていくものと、東へ渡ってくるものがある(今のところ渡ってくるものの方が多い)。
5/25 観察者 井上勝巳
5/31 ハチクマ♂と♀が続けて渡る。ツミも出現するが、西へ行った後東へ戻る。
6/01 西よりの風が強い。11:20 アカハラダカ(成鳥)出現。北西へ。
6/02 ハチクマ♀とツミが同時に出現。旋回上昇中に離れるが、2羽とも西へ飛び去る。ハチクマが逆行?
6/04 ハチクマも出現するが、9:49東へ1羽、9:58西へ1羽で+−ゼロ。同一個体の可能性もある。ツミは西へ飛去。サシバと同様に西へ行くものと東へ行くものが出てきた。
6/05 9時頃、アカハラダカ1羽、4羽、1羽とパラパラ飛来。最初の5羽は若く、最後の1羽は♀成鳥。若鳥のうち1羽は頭部青灰色、体下面縦斑模様で虹彩は黒っぽく見え♂第1回夏羽と思われた。別の1羽は頭部褐色で秋の渡りの幼鳥と同じように見えた。ハチクマは2羽とも若?と思われ西へ飛去。
6/06 昨日に引き続きハチクマ♀1羽が西へ飛び去る。
6/07 サシバ若鳥、東へ。


2002年 福岡 立石山 タカ類通過羽数の推移
(2002 3/8〜6/7)