2004年春期タカの渡り速報
青森 龍飛崎  定点調査地

   更新:2004/4/26(調査期間:3/23-4/26)
場所 青森県東津軽郡三厩村
    (41°15′N、140°20′E)

調査 佐伯元子

注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による

内容の転記はご遠慮ください

龍飛崎 タカの渡り通過羽数推移グラフ
コメント
調査方法
(マウスを重ねてください)
List of Species in this Site
月/日
Month/Day
天候
Weather
時 間
Investigation Time
ノスリ
Buteo
buteo
オオタカ
Accipiter
gentilis
ハイタカ
Accipiter
nisus
オジロワシ
Haliaeetus
albicilla
その他タカ others タカ類計
A total of Raptors
備 考
Remarks
羽数 主な種類
6461 193 591 11 272 7528    
26 4:40-12:05 21 2 15   17 サシバ1、ツミ1,トビ14,小型不明1 55  
25 晴時々曇 5:00-17:00 88 14 109   27 ツミ6,トビ5,小型不明16 238  
24 晴時々雪 5:00-13:40 13 2 20   1 小型不明1 36  
23 曇時々雨 5:00-15:00 1 0 3   1 チゴハヤブサ1 5  
22 曇時々雨 5:00-13:30 11 0 22   2 トビ1,小型不明1 35  
21 快晴 4:50-15:00 12 2 8   1 ミサゴ1,トビ0 23  
20 雨後曇 10:30-11:40               No data
19 曇後雨 5:10-12:30 1   5   1 小型不明1 7  
18 5:10-14:00 17   21   8 トビ7,小型不明1 46  
17 曇後晴 5:10-15:00 180 6 64   7 チュウヒ1,ミサゴ1,トビ4,小型不明1 257  
16 晴後曇 5:00-13:00 28 2 13   8 ミサゴ1,トビ6,小型不明1 51  
15 5:10-14:00 25 2 10   2 トビ1,小型不明1 39  
14 曇後晴 5:10-14:00 16 3 8   3 トビ3 30  
13 快晴後曇 4:58-15:40 179 1 21   38 チュウヒ1,ミサゴ1,トビ35,小型不明1,サシバ0 239  
12 5:20-10:00               No data
11 5:05-15:30 525 4 21   18 ハイイロチュウヒ1,ミサゴ1,トビ15,チュウヒ不明1 568  
10 5:20-15:00 1481 12 112   17 ミサゴ2,トビ12,ケアシノスリ1,小型不明2 1622  
9 曇一時晴 5:25-12:00 0   2       2  
8 5:45-15:30 269 5 6   12 ミサゴ3,ハヤブサ2,トビ5,小型不明2 292  
7 曇一時晴 5:40-13:00 306 12 47   7 ミサゴ2,トビ4,小型不明1 372  
6 曇時々晴 5:40-14:30 20 1 1   3 ハヤブサ1,チョウゲンボウ1,小型不明1 25  
5 晴一時曇 5:25-14:30 40   11   5 トビ4,オオワシ1 56  
4 曇後晴 5:40-16:00 838 5 21   16 ハヤブサ2,トビ9,小型不明4,海ワシ不明1 880  
3 曇後晴 5:50-16:00 529 12 3   9 ミサゴ4,ハヤブサ1,トビ4 553  
2 曇後雪 5:45-7:35 78 4 1 1     84  
4/1 曇後快晴 5:30-15:00 123 21 0 1 11 ハヤブサ1,トビ10 156  
31 曇後晴 5:30-14:00 346 12 14   14 ミサゴ2,トビ11,小型不明1 386  
30 曇時々雨 5:40-13:30 20 2 6 1 6 オオワシ1,ミサゴ1,トビ3,海ワシ不明1 35  
29 5:35-14:00 342 8 9   9 トビ7,小型不明2 368  
28 5:45-16:30 562 15 5 3 10 チュウヒ1,ハイイロチュウヒ1,ミサゴ4,トビ2,小型不明2 595  
27 5:45-15:00 234 30 9 4 5 ミサゴ3,ハヤブサ1,トビ1 282  
26 曇時々雨 6:00-12:30 18 9 1   1 トビ1 29  
25 曇時々雨 7:35-14:00 2   0 1 0 トビ0 3  
24 快晴 5:45-16:00 63 4 3   2 ケアシノスリ1,チョウゲンボウ1 72  
3/23 晴一時曇 5:40-16:00 73 3     11 トビ11 87  
_/_/_/下記コメントは現地 佐伯さんからのemailにより状況を転載しております_/_/_/ ↑Topへ

04/26 昨日は小鳥がいなかったので、もう半日。こんなにいい天気になるなんて、という青空。期待通り小鳥がいっぱい。ヒヨの渡りも見事。ハヤブサは龍飛の個体以外に少なくとも3個体が現れ、みんな忙しそう。ハイタカも近くに来る個体が多く、あまり忙しくない私は、ただただ楽しい。予定通り12時に終了して歩き始めた時、飛んできたのがサシバ成鳥。ためらいもせず、北へ。これで帰ろう、と思える最後の1羽。
04/25 天気予報は当たらない。よく晴れてタカが続々と。そんなにいっぺんに来られても困る……という状態が午前中は何度か。ここのところ、ハイタカ/ツミの識別が悩みのタネだったのだが、ようやくツミと確認できる個体を早朝に見てほっとする。識別の難しさを改めて実感。オオタカはほとんどが幼鳥。
04/24 昨夜は雨、南側の山は再び雪化粧。予報と違って朝から晴れ。しかし、何度も西から暗い雲が押し寄せ、初めは雨、その後は雪が降って、しばしば避難。雲が去るとタカが飛ぶが、戻りも。ノスリ、成鳥はほとんど見ない。
04/23 霧雨、霧で、朝はあきらめ気分。おまけに、ひどく寒い。売店で10時のお茶を飲んで暖まっていたら、急に空が明るくなり、北海道もきれいに見える。タカの動きはあまりないが、まっすぐ飛び去って行った初チゴがうれしい。龍飛のハヤブサ、ついにカラスをget!
04/22 朝は小雨ぱらつく。降りそうで降らない困った空。ハイタカは意外と高いところを数羽ずつ。久々にベニヒワ1羽、まだいるのだなあと見ていたら、ハヤブサにつかまれ、いなくなりました。
04/21 西風の一日。昼過ぎまでものすごい強風、渡りどころか、岬まで来るタカがほとんどいない。やっと来たと思っても、ゴムでも付いてるのかという勢いで戻ってしまう。午後、風がやや弱まると、ようやく出たり戻ったり。明日に期待。
04/20 昨夜は大荒れ。雨、風、霧の朝。タカは飛びそうもないが、霧が晴れたので双眼鏡だけ持って出かける。岬の林が芽ぶき始め、急に季節が進んだような雨上がりの風景。一夜にして夏鳥だらけ。オオルリ、キビタキ、サンショウクイ初認。クロツグミの姿も目につく。夕方には晴れて、明日が楽しみ。
04/19 龍飛の小鳥は楽しい! 風に飛ばされ、ヒガラが足元、耳元をかすめていく。文字通り目の前でパタパタやっているので、手でつかめそう。種類も数もごっちゃり。風のせいかなかなか出ていかず、飛び交う鳥の群れに囲まれて一人にこにこ。岬にアカゲラが14羽まとめて降りていたら、誰だって笑ってしまうのでは? そういえば、タカを見かけない日だった。
04/18 風が冷たいと感じたのは朝だけ。上着がいらないほどの陽気になる。小鳥が復活、またにぎやかに。ノスリはどこにいるのだろう。幼鳥が何羽も戻ってくるのを見ていると、まるでシーズン終盤の雰囲気。
04/17 朝は小雨ぱらつく不安定な天気で、双眼鏡だけで調査開始。7時過ぎに晴れたので道具を取りに行こうとしたら、アナグマが坂道を上ってくるところ。モクモクとぬいぐるみが歩いているよう。平然と近づいてきて側溝へもぐりこんで消えた。数日ぶりに退屈しない一日。北西の風が強く、同じ個体が何度も戻っては浮いている。小鳥がいないのがさみしい。
04/16 ヒヨドリの大きな群れが初めてやって来た。コムクドリも初登場。だんだんと5月の顔ぶれが揃っていく感じ。天気はいいのにひまなのも三日目。何時までがんばろうかと迷っていたら、天候急変。午後は南西の風が強まり、小雨ぱらつく。
04/15 南西の風。天気はいいのに、タカ飛ばず。何がよくないというのか、すぐに引き返してくる個体も。海には黒っぽいミズナギドリの大群。東から西へ、龍飛沖を帯のようになって日本海へ流れ込んでいく。何万羽?
04/14 早朝は一時小雨がぱらつき、日の出は見られず。その後すっきり晴れたのに、タカは飛ばず、小鳥も少ない。早めに終了し、山菜採りに。
04/13 5時に開始のつもりが、準備中にもうノスリが飛んでいく。風のない穏やかな天気で、青すぎる空の点探しがつらい。サシバは幼鳥。突然目の前に現れ、南へ戻る。カラ類の大群がついに到来、空にぶちまけられたように飛び出していく群れは壮観!夕方のお散歩ではヤツガシラと遭遇。
04/12 今日は霧、と書きたいけれど、岬までは下りてこない。山は見えず、風力発電の風車も時々消えてしまう。視界不良で、待望の休日。小鳥を探して散歩していたら、初ノビタキ。
04/11 日の出と共に最初のタカが飛び、朝から結構忙しい。といっても高いのや遠いのばかりで、ひたすら点々探し。点じゃなくてよかったのは、ハイイロチュウヒの雄成鳥! 渡りを見るのは初めて。見送る間にどんどん高度が下がり、白波の上をはばたいて進んでいく。波にのまれそうで、戻るのではと期待したけど、そのまま行ってしまった。
04/10 日の出と共に開始の予定が、ちょっと遅刻。最初の数羽は駐車場でカウント。昼過ぎまでほぼ途切れずにタカが来る。岬付近を通る個体が多く、上空をすべるように通過。数えやすいけど、とにかく速い。あっという間に点になる。南側の山並の上にタカ柱が見え、真上を連なって流れていく集団を見上げたら、秋のサシバを思い出してしまった。小鳥は日に日に種類が増えてにぎやか。ケアシは後ろ姿。いい日でした。
04/09 晴れたのは束の間。北海道は見えなくなり、今にも降りそうな空に。ハイタカがよく這う日。すぐ前を地上すれすれに飛ぶ様子は、肉眼で模様まで見えるほど。でも、カメラではとても追いつけない。小鳥はにぎやかで、初登場のニュウナイが1羽とは思えないほどよく鳴く。南西の風が強まり、またもや吹き飛ばされながら歩いてます。
04/08 朝から青空だが、出足はゆっくり。東側から入ってくるのが戻りなのかどうか、悩みつつカウント。出ていくところを見ていない個体をマイナスにしているかも。午後になっても高いノスリ集団が来る。
04/07 朝は小雨もぱらつくどんより空。それなのに、ノスリもハイタカもどんどん渡っていく。9時過ぎから空は明るくなるが、タカはあまり飛ばなくなり、昼頃にはたまに現れてもすぐ戻ってしまう。タカにはタカの事情があるらしい。
04/06 低い雲が不安な朝。カワラヒワの大群が飛び回り、再び春が来たらしい。南西の風が強いが、ここでは一番快適な風向き。気温が高く、昨日までの格好では暑いくらい。
04/05 朝一番のノスリは開始直後に飛んでいったので、少しは期待できるかと思ったら、ひま。南西の風が次第に強くなる。
04/04 西風冷たく日がかげると寒いが、なかなかのタカ見日和。忙しいのは午前中だけ。午後は青空に目を凝らし、ぽつんと飛ぶ点を探す。3時頃から、高いタカもはばたくたびにキラキラ光って目立つようになる。日が傾いてからの渡りはきれいだ。
04/03 雪景色。もう少したまってくれればいいのに、憂鬱な空を渡っていってしまう。小鳥はいないし、両手の霜焼けは痛がゆいし、冬の気分。終了間際にようやく青空。
04/02 朝は東風、暗い空。降りはじめる前は北海道がよく見え、短い時間に意外と多く飛ぶ。ぐしゃぐしゃの春の雪。岬は霧に包まれる。昨日の夕方からツグミを見かける。
04/01 今朝も風は一向に弱まらず。9時頃からノスリ登場。が、上空に浮かんでいるばかりで、午前中はまともに出て行く個体ゼロ。次々に岬の低い林に降りてしまい、また浮いてくる。意外にも、オオタカは数個体ずつ、高いところをまじめに飛んでいく。午後は常識的な強風で、ノスリも懸命にはばたいて渡っていく。
03/31 強烈な西風。朝の内は上空にノスリが数十羽浮かび、なかなかの眺め。高空を出ていったり、どっと戻って来たり。風が強まった10時半以降は何も飛ばず。終了後、調査道具一式の重し付きでも真っ直ぐ歩けず、車に戻るのに一苦労。風速24mだったとのこと。
03/30 10時過ぎまで降ったりやんだり、雷も。その後もどんより、ノスリは出てこなくなる。油断していたら、ワシが3羽一緒に渡っていった。
03/29 5時半前にノスリが飛び始め、大急ぎで調査開始。渡りは昼頃まで、のパターン。タカ以外の鳥も豪華な顔ぶれで、見応えあり。ハクチョウ、ガンの群れの他、初記録のマナヅルが1羽、真上を通過。
03/28 昨夜は宗谷帰りの久野号にて4人で宴会。朝食抜きでなんとか開始。駐車場から歩く間に最初の3羽が飛び、一日中渡りが続く。午前中は風がなく、東側の海上を通る個体も多い。午後は西風。岬の上空を高く飛ぶようになる。県内からの鳥見の人も多く、にぎやかな日。
03/27 西風強いが、朝から楽しい。ノスリはもちろん、ワシさえも同じ個体が出たり戻ったり。シマエナガの群れも現れ、しばし楽しませてくれる。
03/26 強い西風。天気がめまぐるしく変わる。10時半以降はタカの動きなし。風にあおられ横をかすめていった鳥をよく見たら、ヤマドリ。県内のEさんも以前見たと言っていたけど、何ゆえ岬に?
03/25 午前中は雨が降ったりやんだり。海上に出たミヤマガラス42羽の群れをハヤブサ雌が襲うのを目撃。数回アタックした後、はるか下の海面近くまで急降下し、別のカラス(ブトかボソ)をつかもうとする。執拗に襲いかかり、カラスは何度も海に落ちたが結局捕えられず。このとばっちりか、ハヤブサ雄はハシブトガラス達にからまれ、悲鳴をあげていた。雌はその後もミヤマの群れが海へ出ると突進していって襲撃。カラスハンターなのか?
03/24 午後は冷たい東風がやや強くなるが、まだまだ快適に調査。ケアシ幼鳥、後ろ姿で見つけた後、真上に戻ってきてくれた。今日もみんな高い。小鳥はいろいろな種類が少しずついて、意外と明るい雰囲気。3月はもっと冬のイメージだったのだけど。ツバメ初認、これも早い!
03/23 調査初日は風弱く穏やかな一日。午前中はほとんど何も飛ばず、昼頃からめちゃくちゃ高いノスリが少しずつ続く。小鳥もまだ少ないけれど、イスカとベニヒワを見てうれしくなる。海鳥がいっぱい、イルカもいっぱい。


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(2004 3/23〜 )