|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
05/16 穏やかな朝。海面がとろんとしていて、飛んでいる海鳥の下に影がはっきり映っている。小鳥は高いところを飛んでいて、岬には昨日のようなにぎやかさはない。が、ヒヨドリの群れがすごかった。大群が灯台からこちらに向かって視界いっぱいに迫ってくる、迫力ある光景にゾクゾク。静かな海では、低く動いていくヒヨの群れが肉眼でも目に入ってくる。ハヤブサに襲われた後、海上でしばらくドーナツ状に渦を巻いた群れの動きは、違う生き物を見ているかのよう。岬でオオヨシキリの声を聞き、夏が来るのだねえ、という気分になる。60日間続いた今年の連日調査は今日で終了。おもしろいこと盛りだくさん、発見の多い楽しい日々でした。(佐伯) 05/15 南西の風。夜明けと共に雲が消え、カラいっぱい! ヒヨいっぱい! やっぱり5月はいいなあ、と小鳥の群れを楽しむ。穏やかな海にはヒレアシシギの群れも。調査終了後は夕方までたっぷり遊んで、今夜はヨタカの声を聞きながら寝ます。(佐伯) 05/14 雨雲だらけの暗い夜明け。今朝の一羽めは久々のケアシ幼鳥。タカの数は少ないけれど、種類はにぎやか。ハヤブサ夫妻はわずかな小鳥を狙って大活躍。2羽で協力しての狩りも復活し、せっせと餌を運んでいる様子。気温は高めで、昼前に風が止んだほんのいっとき、暑くなって上着を脱ぐ。午後は再び小雨ぱらつく困った空。(佐伯) 05/13 朝は雨音を聞きながらのんびり。空が明るくなってきたので外に出ていると、小雨ぱらつく中、最初に現れたタカはハチクマ。次の一羽もハチクマ。何の迷いも感じさせない羽ばたきで、海上へ出ていつてしまう。彼らの長旅を思えば、すぐそこに対岸の岬が見える津軽海峡など、難所のうちには入らないのか。若いノスリがうろうろし始めたのは、それからしばらく経ってのこと。(佐伯) 05/12 降ったり止んだり、渡りは期待できそうにないので、今日も漁港から岬を見上げる。この1週間ほどで斜面が緑になって、これならハチクマが来てもいいような景色に見える。灯台付近には、まだようやく芽が膨らみつつある木も多いのだけど。昼前には霧が押し寄せ、心置きなく休日。雨の止んだ夕方、ツグミが動きそうな気配につられて何度めかの夜遊び。すっかり暗くなった後、シギチの声が飛んでいる。(佐伯) 05/11 昨日午後からの東風は強くなる一方。小鳥も飛ばず、5月中旬とは思えぬ寒々しい朝の空。風を避けながら岬の草地を歩くと、地面は青や黄色の花盛り。草の中からコルリが飛び出してくる。8時過ぎには青空が広がったのだが、たまにハヤブサが上がってくるだけで、なぜか渡りのタカが見当たらない。この風なら、若ノスリたちが出ては戻り、となりそうなのに……。午後は漁港近くへ移動して、ハヤブサの動きを見ながらのんびり調査。(佐伯) 05/10 穏やかな朝。北海道も下北半島もくっきり。岬ではツツドリののどかな声が聞こえているというのに、なんと今ごろマガンの群れが出現。100羽ほどの群れが通過して驚いていたら、一時間後には70羽ほどの群れが西の海面に降りているのを発見。船が接近すると飛び立つが、少し進むとまたおりてしまい、どうしても飛びたくない事情があるらしい。うまく潮流にのっているのか、結構なスピードで水鳥の渡る北東方向へ、海に浮いたまま進んでいって見えなくなった。一つの生き物のように密集して海に浮かぶガンたち、なんとも奇妙な光景。(佐伯) 05/09 午前中は冷たい北風にふるえながらの調査。午後は久々に青空が広がって、ぽかぽか陽気。今年、初めて上着を脱ぐ。このお天気にノスリたちが動き、渡り調査らしい一日を過ごす。(久野) 05/08 南西の風に湿った曇り空。小鳥の動きは少なく、タカも行ったり来たりの繰り返し。お昼が近くなると、鳥の動きはさっぱり停止。本日の収穫はシマクイナ。いつも調査地に遊びに来ているカラス君はフクロウ類などを見つけては、林から追い出して我々にその存在を教えてくれるのだが、今日はちっこいクイナを飛び立たせてくれました。(久野) 05/07 宵の口からの雨は朝まで降り続き、昼過ぎまで霧雨が残る。午後はゆっくり青空が広がるが、西風が強まってくる。この天気のおかげで、のんびりモードで一日を過ごす。鳥の動きは少ないながら、期待もしていなかったヒレンジャク、ブッポウソウ(フクロウではない方の…)をばっちり見ることができて大満足。龍飛は楽しいなあ。(久野) 05/06 東風にかわるが、春霞がかかって視界は良くない。朝からワラワラとタカたちが岬上空に現れるが、その大半は南へ戻ってしまう。一時は50羽ほどのノスリが頭上に浮かんでいたのに、集計結果はご覧のとおり。ノスリはまだまだ残っているはず。次の天候回復に期待しよう。(久野) 05/05 今日も視界は最悪状態。消えそうで消えない霧が晴れたのは、午後も遅くなってから。夕方前には穏やかな青空が広ってきたので、夜の渡り鳥に期待して、夕暮れ時に岬の空を注視してみる。期待どおりフクロウ類(トラフズクの可能性大)が北へと向かって飛ぶ姿を確認。3羽の小群が旋回を繰り返しながら上昇してゆくシーンにはホントに感動しちゃいました。(久野) 05/04 濃く薄く、西から霧が流れてきて岬をつつみこむ。最良の時間帯でも視界は500m。霧の合間に見え隠れするタカをいくつか見かけたが、渡りと呼べるような光景はなし。(久野) 05/03 南西からの風が強く、早朝から小鳥が岬に集まって、今日もにぎやかな中での調査。ハイタカの渡りは好調続き。されど期待のケアシは現れず。昼近くになると風はいよいよ強くなり、鳥の動きはパタリと止まる。(久野) 05/02 南西の風は相変わらずだが、久々に青空が広がる。早朝は小鳥の気配が薄かったものの、やがて岬は鳥だらけ!カラ類などが風に吹き集められて調査地のまわりはとんでもない大騒ぎになる。タカもつぎつぎと頭上に飛んできて、楽しい時間を過ごす。このお祭りも、昼前にはおしまい。(久野) 05/01 今日も南西からの強い風。小鳥は昨日に比べ寂しくなる。行ったり来たりのハイタカの大半は若い個体。岬周辺には、たくさんの個体が滞在しているようだ。唯一渡っていったのはハイイロチュウヒ。あんなふわふわした飛び方が風に強いとは。(久野) 04/30 夜半から降り続いた雨は夜明け前にあがる。しかし、相変わらずの南西風が強烈に吹きつける。この風向きでは風陰となる展望所は過ごしやすいが、他の場所では風に向かって歩けないほど。おかげでタカも小鳥も飛行困難。ほとんどの鳥は岬から先へ進めず戻ってしまう。午後は早々に調査を終了し、海鳥がいつになく賑やかな岬の漁港へ遊びにゆく。ウトウ、オオハム類、オオミズナギドリなどを間近に見物。こりゃ楽しい。(久野) 04/29 昼頃に気圧の谷が通過し、東風が南西風にかわる。朝方、岬の西側の風陰に、コマドリ、ノゴマ、ヤブサメなど、普段はあまり姿を見せない小鳥たちが群れ集まる。昨夜のうちに、ここまで移動してきたのだろう。コマドリは双眼鏡の視野の中に最多で7羽!幸い、タカが飛ばないので、薮の小鳥たちをのんびりと見物する。(久野) 04/28 強い東風に雨が降ったりやんだり。岬の周辺には、お天気待ちのツグミやジョウビタキの姿が目立つ。天候の回復が楽しみだ。木々の芽がどんどんふくらんできている。(久野) 04/27 朝のうちは穏やかな天気だったが、だんだん東風が強まり、午後はビュンビュンと電線を鳴らす。小鳥は昨日に比べてずっと少ない。サシバは成鳥。すべてのノスリと大半のハイタカが引き返してしまう強風の中、ためらうことなく北上して行った。サシバの意外な飛翔力にびっくり。(久野) 04/26 雲がほとんどない、すっきりとした快晴が終日続く。朝方、200羽から400羽程度の群れをなして、カラ類がどんどん渡ってゆく。大半はシジュウカラで、ヒガラが2割ほど。見事な渡りだが、高く遠いものが多い。タカは朝から高く、やがて肉眼では見つからなくなってしまう。昼前にはついに何も見つからなくなってしまうが、恒例の若ノスリの行ったり来たりもないことから、完全にタカ動きが止まったのだろう。(久野) 04/25 朝のうちは南西の風。岬は風に吹き集められた小鳥でいっぱい。居ながらにして様々な鳥を堪能する。タカの渡りは今日も低調。昼前はみぞれ混じりの雨に雷が光って調査は中断。午後はだんだん青空が広がって、行ったり来たりのノスリが少々。(久野) 04/24 期待以上に青空が広がり、さわやかな春の一日となる。朝は久々に小鳥の声が岬にあふれる。シジュウカラの群れが賑やかに飛び立ってゆくのを見ると、こちらも元気になってくる。タカの渡りはやや低調。昼すぎには小鳥の姿もひっそり。午後は入れ替わり立ち替わりやってくる観光客とのおしゃべりを楽しむ。(久野) 04/23 東風に身体は冷え冷え。タカも小鳥も動きがなく、とても“渡りの名所”とはとても思えない寂しい景色。4月も残り一週間というのに、木々の芽は堅いまま。(久野) 04/22 天気予報からはほとんど期待できなかった青空に恵まれ、風も穏やかかな上天気。こんな日は、はるか高く遠いタカを数えるのがいつものパターンだが、今日の渡りは距離も高度も良心的。大半は肉眼でとらえられる。とにもかくにもハイタカが多い。龍飛でこんな渡りは初めての経験だ。集計してみれば「何かの間違い?」と思える数字に。想定外の事態に遭遇するのがタカ渡り調査のおもしろさ。チュウヒ類もたくさん渡り、思い出に残るべき一日となる。(久野) 04/21 朝のうちは深い霧にときどき雨。空からはいろいろな小鳥の声が聞こえてくる。見通しの悪い中、仲間たちと声を掛け合いながら移動しているのだろう。視界が回復しても冷たい西風が吹きつけ、タカたちはみんな戻ってきてしまう。ハイイロチュウヒは今年初めての美しい成鳥♂。ミズナギドリ類が岬の沖を東から西へと川のように流れてゆく。数えてみると2分で1000羽。この流れが2時間以上つづく。(久野) 04/20 湿った東風に、時おり雨粒が混じる天気。視界も悪く北海道はまったく見えず。タカの大半は沖まで出ても戻ってきてしまう。小鳥は条件の割に種数、個体数とも多い印象。つぎの晴天が楽しみだ。(久野) 04/19 風は弱いが冷たい。昨日までいなかった種類の小鳥を見て春の進行を実感する、この時期の毎日は捨てがたい魅力。タカの渡りは朝から高く、まばら。昼頃、岬の断崖の上になぜかカモシカが立っていて、停滞した空気が一気に和む。夕方、雨の岬はツグミだらけ。明日は何が起きるやら。(佐伯) 04/18 夜中に降り出した雨が止むと、急速に晴れる。風弱く、防寒着を脱皮。ツバメを見るのは何日ぶりだろう。県内からの鳥見の人でにぎわう。八戸方面からの道中は雪だったとのこと。ハヤブサたちが大サービスのおもてなし。ノスリの幼鳥ちらほら。はて、今年の渡りはどうなってしまうのか?(佐伯) 04/17 冷たい東風。さほど強くは感じないが、海峡に白波が立ち、ノスリたちは戻ってきてしまう。タカの動き少なく、小鳥ちょっぴり。ミサゴが持っているホッケぴちぴち、うらやましくて仕方ない。(佐伯) 04/16 西風、次第に弱まる。夜明けと共にノスリが現れ、慌ただしく調査開始。早い時間から高いノスリが増え、戻ってきたノスリも岬で上昇して再び出ていく。小鳥の声が明るく復活、ヒヨの群れ初登場。カラの群れに包まれる至福の時。(佐伯) 04/15 西風が続くが、当たり前の強風。今日の渡りゼロは極めて龍飛らしい、最高のゼロ。上空には常にタカが浮かび、かなり高く出ていったノスリたちが白波をバックに打ち上げられるように戻ってくる。昼前、大きな雪雲が押し寄せたのを境にタカは姿を消し、あとは明日のお楽しみ。(佐伯) 04/14 風速30メートルを超える西風が吹き荒れる。風当たりのマシな場所に陣取り、車の中から様子を伺うが、タカが渡るはずもなく。午後は遠出して買い出し。ノスリ成鳥を何羽か見かけた。(佐伯) 04/13 強烈な東風の朝。岬に飛来するタカはほとんどいない。風が弱まった直後に数羽が引き返していき、それっきり。午後は西風に変わり、暴風雨。(佐伯) 04/12 東風。北海道はほとんど見えず、何度も岬に戻っては再び出ていくタカが多い。そろそろ来ないかと期待していた、今シーズン初のケアシは幼鳥。シジュウカラの大きな群れが来て活気づくが、午後はかなりの強風、小鳥の気配は消えてしまう。(佐伯) 04/11 雨は夜の間に止んで、西風の朝。6時半過ぎ、暗い雲が切れてくると、岬の上にノスリがいくつも浮かぶ、龍飛らしい空になる。昼前まで、出たり戻ったりのタカの行き来でにぎわう。小鳥の気配は少なく、3月末の渡りを見ているような雰囲気。(佐伯) 04/10 ぬるい南風が強く吹く。明け方の雨音に始まり、何度も横殴りの雨が来襲。昼頃、明るくなった短い時間にノスリが続々と出てくる。今日のノスリたちは焦っている様子。明日に期待。(佐伯) 04/09 穏やかすぎる青空。遠い粒々のタカを見つけても、昨日のようには続かない。エナガの声がやってくるたび、白い頭を探すのだけど、見るのは普通のエナガばかり。(佐伯) 04/08 カラリとした青空が広がり、風は穏やか。予想どおり、タカたちは高空をすいすい飛んで、戻ってくるものは、ほぼ皆無。今日は風切に大きな欠損のある個体が目立った。傷ついた翼でも無難に海峡を渡れる、こんなお天気を待っていたのかも。(久野) 04/07 北西からの風が冷たいが、日差しはいっぱい、心地よい晴天となる。この日を待っていたかのように、ノスリがわらわらとやって来る。9時前から11時頃まで、岬の上空は、高く低く、行くノスリと戻るノスリの数十羽が、ぷかぷか浮かび、さらさら流れる状態が続く。集計結果は千羽に届かなかったけど、印象としては三千羽クラス???の渡りを見た気分。集計の数字には表現されない、龍飛ならではの渡りのすばらしさを満喫する。昼前にはしんみり祭りのあと。タカの姿はすっかり消えてしまう。(久野) 04/06 空は明るいが視界は悪く、北海道が見えない。7時すぎからの4時間ほどは濃淡の変化の大きな霧につつまれる。行ったり来たりを繰り返すノスリを数えるのだが、見えているのは一部のみ。“調査”と呼べるほどの精度は得られず。(久野) 04/05 風は穏やか、暖かい。こんな日は肉眼では見えないところを…と警戒しながらの調査となるが、幸い、タカたちは岬から大きく離れることなく渡ってくれる。特に大きな集団は現れなかったが、上空をノスリが次々に流れる時間帯も長く、満足感のある一日。小鳥の顔ぶれは昨日までと比べて、ずいぶん賑やかに。数十羽のシジュウカラの群れは、本格的な春の訪れを感じさせてくれる。(久野) 04/04 風がおさまり、青空広がり、春のポカポカ陽気となる。ノスリが川のように流れる空を期待していたのだが、見事に裏切られてしまう。次の晴れ間を待つとしよう。今年の渡りはどうも動きが読めないが…(久野) 04/03 西風が強いが、まずまずの晴天。ようやく春の龍飛らしい賑やかさとなる。例年なら、今はオオタカの渡りのピーク、ハイタカはまだまだこれから、という時期だが、もう、ハイタカのほうがたくさん渡っていった。この先どうなることやら。(久野) 04/02 雨は朝まで降り続き、おかげで一日はゆったり始まる。雨が上がると青空が急速に広がり、ノスリたちがわらわらと岬に集まってくるが、西風が強くて渡れない。頭上には入れ替わり立ち替わりするノスリが点々と浮かび、足下からは沖から戻ってきた連中が次々に吹き上げられてくる。どの個体をねらおうかと、レンズの向け先に悩んでしまう。この賑やかさは11時頃まで。その後はほとんど動きなし。(久野) 04/01 暖かく湿った風が吹き、南の山は低い雲の中。“渡り日より”とはほど遠い天気だが、昨日に比べ、小鳥の数も種数も増えている。午後は十三湖方面へ遊びに行く。水田地帯のあちこちにノスリの姿。今後が楽しみだ。(久野) 03/31 西風は徐々に南西からの風に変化し、勢力を増してくる。この風が吹けば、岬に小鳥がいっぱい集まるパターンだが、今年はまだ鳥たちの動きが少ないため、岬はさみしいまま。それでも、ムクドリといっしょに渡ってゆくホシムクドリや、3日連続となるヤツガシラの出現など、楽しみの多い一日。(久野) 03/30 早朝は穏やかに晴れていたが、だんだん北西風が強くなり、午前中、短時間ながら一時、吹雪に。日中は久々にカラリと晴れるが風が強い。岬を出たノスリはことごとく風に押し戻されてしまう。白波を背景に風に翻弄されるノスリたち。この時期の龍飛ならではの光景だ。(久野) 03/29 今日も雪雲に苦しめられる。西風が弱まったこともあり、降り始めるとなかなかやんでくれない。暇つぶしに岬の漁港まで海鳥を見にゆくと、堤防の脇でせっせと食べ物を探すヤツガシラを見つける。かわいそうなくらい空腹なご様子。長旅の途中なのだろう。マイナス集計のトビは北海道方面から南下してきたとおぼしき一団のグループ。岬に到着後も一心に南へ移動していった。(久野) 03/28 一応、青空は広がっているのだが、西から進んでくる小さな雪雲が岬に命中すると20分ほどはヒドい吹雪となる。その数、計5回。吹雪いた後は毎回、機材や調査地の雪を払うホウキが大活躍。13時前後に20羽ほどのノスリ柱が続けざまに立ち上がる。でも、それははるか東の海上にて。もっと近くで見たい。15時頃、岬の沖でトド君が大暴れ。そこに海鳥もたくさん集まって、生き物いっぱいの賑やかな光景に。海はスゴイなあ。(久野) 03/27 西風は幾分、弱まるものの、しっかり冷え込む。早朝は青空も見えていたが、やがて、西から暗い雪雲が覆い被さってくる。タカの渡りはちょぼちょぼ。空の様子はまだ冬そのものだが、通過するカワラヒワの群れが日に日に大きくなっていることに春を感じる。(久野) 03/26 北西からの冷たい風が吹きつける。朝のうちは時おり吹雪くひどい天気。日中は青空が広がるが、寒さはちっともゆるまず。ノスリたちは行ったり来たり。数はまだ少ないが、月末も近づき、渡りらしい雰囲気が出てくる。岬の母さんハヤブサも去年と同一個体であることを確認。よそものハヤブサが通りかかるたびに夫婦で大騒ぎ。(久野) 03/25 冷たい東風。この風が吹くと天気は長持ちせず、昼を待たずに雪混じりの雨となる。今日はガンの渡りが大当たり。7時前、数十羽の群が次々に岬をかすめてゆく。14群、計500羽ほどをカウント。龍飛でこんなにたくさんのガンを見たのは初めてのこと。美しい編隊飛行にうっとりするひと時。(久野) 03/24 朝のうちは雲が多く、北西の風も強かったが、日中は穏やかな晴天。9時すぎまではノスリが次々に通過して、けっこうな忙しさ。しかし、10時頃からは、たいくつな時間帯が続く。小鳥の動きもまだ少ないが、夕方、草地で採餌中のムクドリ群中にホシムクドリ2羽を見つける。(久野) 03/23 風はおさまるが、たちまち、次の雪雲に覆われてしまう。おなじみのハヤブサ“たつろう”君が、ようやく姿を現し、ほっとする。16年以上、この岬に住んでいる美しい♂のハヤブサだ。今回はなかなか対面できず、心配していたのです。(久野) 03/22 朝は雪だったが、だんだん雲の切れ間に青空が広がってくる。しかし、西からの強風はなかなか衰えず。カモメもよろめく風の中をミサゴは事もなく渡ってゆく。スゴイ。海ワシとオオタカは行ったり来たりを繰り返しながらも、どうにか渡って行った(断念した個体もあり)。ノスリやトビには、今日の風はちょっと辛そうだ。(久野) 03/21 西からの強風が吹きつける荒れた天気。今日も調査はお休み。(久野) 03/20 終日、しとしと雨が降り続く。視界も悪く調査はお休み。(久野) 03/19 冷たい西風。雲がやや多いながらも視界は良好。ますまずの天気となる。終日、トビの姿が目立つ。行きつ戻りつの渡りだが、集計してみればノスリに近い数。今年はトビが多いかも。現れたハヤブサは去年までとは別個体。どうしたゃったのかなあ?(久野) 03/18 青空が顔を出したり、雪雲が流れてきて強烈に吹雪いたりの繰り返し。春本番はまだまだ先。視界が開けるとノスリたちが岬までやってくるが、その数は少ない。みな強風に押し戻されて山へと戻ってしまう。予報どおりの天気なら、明日はそこそこの渡りが見られるはずなのだが、さて、いかに。調査後、海峡を見渡す温泉につかって、旅の疲れを癒す。(久野) 03/14 (吉岡)2011/01/10追記 03/13 (吉岡)2011/01/10追記 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2010年青森 龍飛崎 タカ類通過羽数の推移 ↑Topへ
|
岬の電線にとまった電線のホシムクドリ(3月24日)↑Topへ |
つぎつぎにガンの群れが通過(3月25日)↑Topへ |
オジロワシはなかなか低く飛んでくれないが、この日は運良く…(3月26日)↑Topへ |
龍飛で大人気のヤツガシラ(3月31日)↑Topへ |
上空をさらさらと流れるノスリの小川(4月7日) |
↑Topへ Photo:久野公啓 |