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05/12 東の風、穏やかな朝。5時過ぎに西側海上を低く飛ぶマガンの群れを発見。400羽ほど、複雑にうねる長い紐のように形を変えながら、海峡を北東へ渡っていった。今頃こんなに、と信じがたい思いで見送っているうちに、ヒヨドリの大群に囲まれ、至福の時を過ごす。風は次第に強まり、昼前にはタカの動きが途絶えてしまう。観光客激減の今シーズン、初めてバスガイドに連れられたツアー客が登場。少しずつ、人の動きも回復しているのだろうか。今年も龍飛で渡りを見られた幸せを噛みしめつつ、短期間でしたが今日で調査を終了します。(佐伯) 05/11 霧雨の静かな夜明け。ツグミたちは夜の間に移動してしまったらしいが、いろいろな小鳥が少しずつ、種類はにぎやか。岬の新入りハヤブサ君執拗に降下して飛び立たせた相手は、コウライウグイスだった。タカの種類もいろいろ。今シーズン初のハチクマとチゴハヤに満足していたら、ワシの若者もやってきて、季節の変わり目らしい顔ぶれに。(佐伯) 05/10 昨夜は雨音の合間に鳥の声が聞こえていた。夜が明けると、灯台も見えない濃い霧の中、岬はツグミだらけ。8時頃、ようやく視界が開けてくると西風が強まるが、南側の山々にかかったどんより低い雲は取れないまま、タカの気配なし。小鳥の動きも少ないが、緑になりつつある斜面の林からはツツドリの声がのどかに聞こえ、瑠璃色、黄色の鮮やかな夏鳥たちが目に入る。(佐伯) 05/09 南西の風が強く、ぽんぽん打ち上がるツミたちを楽しむ日。タカ接近を知らせてくれるカラの群れ、すっかりヒガラが多数派になって、耳元をかすめる小さな羽音が愛らしい。(佐伯) 05/08 冷たい西からの強風が吹き付け、視界も悪い。時折、小雨も。タカも小鳥も渡りの気配がまるでなし。こんな日は風を避けて階段国道周辺へ。シマノジコやマミジロ、足下50cmまで近づいてくるマヒワなどを見物しながら、楽しい時間をゆったり過ごす。(久野) 05/07 朝から視界が悪く、一時は霧がたちこめ、なんにも見えなくなってしまう。昼過ぎに視界が回復するが、間もなく雨粒がおちてきて、調査を終了。風には数日前のような肌を刺す冷たさはない。岬の疎林にもオオルリやキビタキの姿がちらほら。春本番を迎えて、やれやれ、という気分。(久野) 05/06 ようやく、この時期らしい暖かな晴天となる。若いノスリが目立ち、行ったり来たりを繰り返す。岬から出てゆく時は高くても、沖から戻ってくる時は頭上を低く。そのおかげで集計結果の割に楽しみが多い一日。いつになく翼の傷んだ個体が目立った。(久野) 05/05 風に冷たさを感じるが、穏やかに晴れた一日。こんな日の常なるパターンで小鳥たちは遠く高く渡ってしまい、カウントはお手上げ状態。10時前にトビ6羽の南下群を記録する。通常の北上トビとはまるで雰囲気が異なり、岬に上陸した後、迷う様子もなく、南へ南へと飛んでいった。当地ではここ数年、同様に移動するトビ群を記録してきたが、今日も複雑な気分でトビたちを見送る。(久野) 05/04 午前中、ひどい雷雨の時間帯もあったが、風は穏やか、まずまずの鳥見日和。鳥の数はまだ少ないものの、コマドリやクロツグミ、ムシクイ類などの夏鳥と、ハクチョウ、ベニヒワ、オオマシコといった冬鳥がいっしょに見られ、顔ぶれは賑やか。あとはほどよい風が吹き、岬に鳥たちが集結するコンディションとなるのを待つのみ。(久野) 05/03 今日は楽しかったなあ。(久野) 05/02 雨は降り続き、夜半からは南西の強風。鳥たちで賑わうはずの時間帯の風速は26m/s。これでは岬に鳥は来てくれない。天候の回復は夕方、との予報に今日も調査は休みとする。風の当たらない斜面では木々の芽吹きが鮮やか。(久野) 05/01 昨夜は、長時間にわたり、雨の中を飛び回るイソシギの声が断続的に聞こえていた。視界が悪い中、駐車場を無意味な強烈さで照らす照明の光に翻弄されていたのかも。日中も雨が降り続き調査は休み。(久野) 04/30 南西の風。4月も終わるのに寒い、寒いと言いながらの調査。午前中は青空の広がる時間帯もあり、久々に小鳥たちが岬に集まって、まずまずの賑わい。でも、そろそろ顔をそろえるはずの夏鳥の姿がない。予報によると、もうしばらく気温の低い日が続くらしい。どうなることやら。(久野) 04/29 冷たい西風強し。一ヶ月ほど季節を戻したような雰囲気で、木々の芽吹きも停滞ぎみ。信じがたいほどに鳥の気配がなく、たいくつで苦痛な時間が続く。この岬で長年暮らしていたハヤブサ雄は、この春、ついに姿を消してしまった。新たに登場した若々しい雄は、まだ狩りの要領を得られず、我々の目で見ても「そりゃダメだ」という失敗を繰り返す。この先、うまくヒナを育てられるか心配だ。(久野) 04/28 朝のうちは雨。その後、晴れ間が広がるが南西からのひどい風が吹きつける。青空につられて出てきたタカたちも、ことごとく退散して南の山へと戻ってしまう。灯台の観測による風速は15時前に29m/sとのこと。天候の動きは早く、夕方には横殴りの雨となる。(久野) 04/27 昨夜は夜中に目を覚ますたびに、岬上空を飛ぶさまざまな鳥の声が聞こえていた。はりきって朝を迎えてみれば、すでに霧雨が降り出してがっかり。小鳥の動きはごくわずか。ハイタカたちが地面をかすめるように飛び交い、獲物を探している。10羽ほどのハイタカの集団が何度も現れるが、大半は南へと戻ってしまう。視界はどんどん悪くなり、早々に調査を終了。(久野) 04/26 南西の風おさまらず。風にあおられ舞い戻るタカたちの中に、ツミの姿もちらほら。空気が生暖かく、木の芽が一気に膨らんで、朝とは違う景色に見える。(佐伯) 04/25 南西の強風。小鳥の群れがまずまずの賑わいを見せ、ようやくこの時期らしい気分になる。ノスリが出ては戻り、ハイタカが飛び交う楽しい岬は10時過ぎまで。鳥の動きがぱったり止まると風が主役の一日となり、昼過ぎには叩きつけるような雨。(佐伯) 04/24 西風の一日。早朝はどんより曇り空、朝のうちは青空の見えるまずまずの天気。昼ころは雨ざんざん降り。午後は強風が吹き荒れる。久々に岬はカラ類で賑やか。タカたちも近くを飛んでくれて、楽しく調査。とある大学生は持参したスコープを倒してしまい、一瞬のうちに哀れ大破。みなさん、気をつけましょう!(久野) 04/23 東風の曇り空。昼前にはすっかり雨。今日もハクチョウの群れがいくつも通過。オジロワシまで現れ、季節が戻ってしまった雰囲気。(久野) 04/22 冷たい東風。午前中は時おり小雨。強風にひるんでしまうのか、ノスリ、ハイタカともに戻ってしまう個体が多い。ハイイロチュウヒは雄の成鳥。こちらは戻ってきてくれない。渡るタカは少なかったが、ハクチョウの群れがいくつも通過。天気のわりにお得な一日。(久野) 04/21 終日、雲が多く小雨が落ちる時間帯もあったが、風の穏やかな過ごしやすい天気。タカも小鳥も多くはないが、調査地周辺で暮らすカラスたちを眺めていると退屈することはない。個性豊かな彼らの周りで次々に起こる事件から目が離せない。(久野) 04/20 朝のうちは冷たい東風に雪が混じる。日中は風が止んで青空が広がるも、寒さのためか小鳥の動きはまったくなし。ノスリの渡りはまだまだ続きそうな気配。今日もほとんどが成鳥だった。一方、ハイタカはすでに若い個体が多く、渡りのピークは過ぎたもよう。(久野) 04/19 夜半に東からの強風が吹き始める。天気を読めない愚かな車中泊者は激しい揺れに寝不足ぎみ。冷たい風は終日吹きすさび、お昼の海峡は風速18m/sのとのこと。この天気を予想して昨日は夕方遅くまで渡りが続いたのか?こんな中でも、朝のうちはぽつりぽつりとタカたちが渡ってゆく。彼らのたくましい後ろ姿には感服するのみ。東から暗い雲が進んできたところで早々に調査を終了。夕方には風に雪が混じる。春本番はまだまだお預け。(久野) 04/18 風は穏やか、日差しいっぱいの一日。カラ類やヒヨドリなど、岬は小鳥たちで賑わう。今日のノスリは高空をすいすいと渡ってゆく。双眼鏡から目をはずせない時間の長い、疲れるパターンだ。しかも夕方まで渡りが続く。こんな日は見落としてしまったタカも多いんだろうな、と思いつつも心地よい疲労感で調査を終える。(久野) 04/17 震災の影響により4月後半からの調査てなる。例年ならノスリは渡りのピークが過ぎた頃。まるで期待していなかったがノスリが大当たり。ノスリでごったがえす空を数年ぶりに見上げる。集計結果は通過した数から戻った数を差し引いたもの。実際にカウントしたノスリの総数は2600ほどだった。北西からの風が冷たく、小鳥の動きはほとんどなし。。(久野) |
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![]() 2010年青森 龍飛崎 タカ類通過羽数の推移 ↑Topへ
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↑Topへ Photo:久野公啓 |