飛騨小坂駅 沿革史

                             開業当時の駅舎

 陸の孤島とまでいわれた飛騨に「鉄道敷設を!」と、飛騨の有志たちによって高山線開通運動が始められたのは、1892年(明治25年)のことである。
 その後、視察、調査、報告が何度となく繰り返され、ようやく1919年(大正8年)に、岐阜〜各務原間が着工した。1924年(大正13年)には飛越線(富山〜田刈屋間)も着工した。
1933年(昭和8年)
 
8月25日「飛騨小坂駅」開業。 岐阜市から108.8km、海抜525m。岐阜までの運賃1円63銭(3等車)、当時酒一升(1級酒)が1円48銭であった。 この年、難工事であった宮トンネルが貫通した。
 
1934年(昭和9年)
 
10月25日、高山線区間、飛越線区間の全線が結ばれ、高山本線として開業した。岐阜〜富山間225.8km、全線開通は運動が始まってから実に42年後のことであった。
 
1958年(昭和33年)
 
ディーゼル列車の運転始まる。
 
1959年(昭和34年)
 
御岳開発(株)飛騨小坂駅前より御嶽登山バスの運行を始める。濁河温泉まで33km。ちなみに4月〜6月は4往復、12月〜3月は3往復と賑わった。(現在は運行されておりません)
 
1961年(昭和36年)
 
この年の年間乗客数205,992人、降客数204,035人と多く、当時の駅員は3交代で18名いた。また、木材の輸送も多く、1輌32t積の貨車を小坂駅だけで40輌も仕立てた時もあった。 
 
1969年(昭和44年)
 
高山本線全線開通が気動化された。これに伴い35年間走り続けた蒸気機関車(SL)が全廃された。
 
1985年(昭和60年)
 
駅員3名となる。
 
1987年(昭和62年)
 
国鉄民営化、JR東海が発足。
 
1989年(平成元年)
 
特急ワイドビュー「ひだ」号が誕生。
 
1992年(平成4年)
 
駅員(昼間勤務のみ) 1名体制となる。
 
2011年(平成23年)
 
4月1日から無人駅となる。