おまえは少しも悪くない、みんな社会のせいさ。
 こんな事は嘘っぱちさ、夢に決まっている。
 おまえを神さまが、もてあそんでいるだけさ。
友人の言葉は、いつもと変わらない。なのになぜだか心に響かないのだ。
やがて、親友が突き刺したナイフの傷口から血が噴出し全身に耐え難い激痛が走った。
 いてぇー、痛い、痛いよー。もう我慢の限界だ。なぜこんな事に。反省しろ。このバカヤロウ。
現実から逃避するために作りだした友人、もう一人の自分が思わず本音漏らしていさめた。

vol.266j
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