濁河温泉 −岐阜県益田郡小坂町−
(99/06/12[SAT])
自宅県道17関市県道58国道41小坂町県道437/441濁河温泉
県道441/435国道361県道87久々野町国道41県道58関市県道17自宅
10:00自宅発/18:00自宅着 走行距離:305km

 今回は濁河温泉に行って来た。本当は、道を間違えて辿り着いたところが濁河温泉だったと言った方が正しい。

 娘を保育所に送っていったあと、野麦峠に向けて出発。県道58号から国道41号に出て飛騨川沿いに北上。
 今日はなんだかバイクが多いような気がする。41号では大学生と思われる20〜25台の集団ツーリングに遭遇。ああいうのも楽しそうだが、みんなとペースを合わせて走るというのは難しそうだ。もう少し修行を積んでからにしよう。同世代とおぼしきライダーも多く、ピースサインで左手が大活躍であった。
 小坂町から県道437号に入る。この道は、5年ほど前までスキー場(鈴蘭高原スキー場)通いでよく通った。久しぶりに走ってみると道の駅(はなもも)ができていたので、ここで今日初めての休憩をとることにする。今回は目的地(まだ野麦峠)が遠いので休憩の間隔を長くしてみた。駐車場にバイクを停めて缶コーヒーを飲みながら地図を見ていると、ボーイスカウトがやってきて緑の羽の募金活動を始めた。排ガス出しながら走り回っているわけだから・・・と、とりあえず100円募金。 緑の羽をデイパックに付けて再び県道437号にもどる。鈴蘭峠を越えると道は県道441号となり道も狭くなる。ここまで来るとかなり標高も高く(約1600m)谷側の木立が途切れると山並みが続く良い景色が見える。
 カーブが続く道を調子よく走っていると前方で道が二手に分かれている。道の駅で地図を見たとき、鈴蘭峠を越えて最初の分かれ道を右に行けばいいと記憶していたので、その記憶の通り進む。しばらく走ると濁河温泉に到着。えっ?バイクを止めて地図をよく見ると、さっきの所を左に行かなければならないことが判明。まぁ、いいか。野麦峠はまたの機会ということにして、今日は温泉に浸かって帰ることにしよう。自分で言うのも何だが、諦めは早いほうである。
 温泉に浸かる前にちょっと辺りを散策。標高が1700mを越えているためとても涼しい。下界と比べ季節が2ヶ月ほど遅れているように感じる。登山者の姿は見かけなかったが、ここ濁河温泉は御嶽山登山道の入口でもある。15分ほどブラブラ歩いたが、私より若そうな人には会わなかった。華やかな温泉町ではなく"準"秘湯といった感じであるから、お客の年齢層も高い。
 で、目的の温泉( 野麦峠 )。町営露天風呂があったのでこれに入ることにする。泉質は含土類重曹泉。見た目には無色に見えるが、湯船には細かい粘土状の土が溜まっている。効能はリュウマチや冷え性など。
 あぁ〜、極楽、極楽。湯船に浸かってポケーッとしていると、タンポポの種がふわふわ舞っているのに気づく。初夏の雪見風呂か、こりゃ風流。

 30分ほど温泉を楽しんで帰路につく。帰りは朝日村の方を通って国道41号に出ることにする。
 道を間違えた三叉路まで戻り、本来進むはずだった道(県道435号)に入る。しばらく走ると、路肩が広く緑がきれいな場所があったので写真を1枚撮ったが、このあと悲劇が襲った。 カメラをデイパックに収め、いつものようにシートの後ろに固定するためのゴム製ネットを引っぱった。すると、バイクがちょっと前に動いたような気がしてそのあとすぐに倒れてきた。中腰だったこともあり、バイクがゆっくり倒れるように支えるのが精一杯。これも「立ち転け」というのだろうか。もっと間抜けな気もするが・・・。奇しくも、無傷だった最後の姿を写真に収めたことになる。なんとも複雑な気分。
 引き起こして点検してみると、下が落ち葉と土だったので車体のダメージは土汚れと擦り傷程度ですんだ、と思ったがクラッチレバーの先端が折れている。こんなに脆いものだったのか。
 かなり凹んだ気持ちを立て直して出発。幸いその後の走行は順調で、秋神ダム(秋神貯水池)の横を通って国道361号から県道87号を経て、国道41号に戻る。
 やはり、今日の41号はバイクが多い。しかも年輩者。午前中と同じようにピースサインを振りまきながら南下、家路を急ぐ。

 家に帰ると嫁さんと娘がいない。とうとう愛想を尽かされたかと思いながら書き置きを見ると、関市の方で蛍祭りとやらをやっているから見物して、実家に泊まって明日帰るとのこと。ほっとしたのは良いが、飯は?


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