紀伊半島 −和歌山県西牟婁郡串本町−
(99/07/22[THU])
自宅国道21関ヶ原町国道365/306/1亀山市
国道25(名阪国道)関JCT(伊勢自動車道)勢和多気IC国道42串本町
22日11:00自宅発/23日01:00自宅着 走行距離:710km

 今回の目的地は和歌山県の串本町。本州最南端の町である。
 実は、7/20〜21に串本でダイビングを楽しんだのだが、そのときウェットスーツを忘れてきてしまった。今回は、それを取りに行くついでのツーリングである(嫁さんは「計画的じゃないの?」と疑うが・・・)。

 ダイビングショップが閉まる前に串本に到着する必要があるため、往路は写真撮影無しでひたすら走る。
 時間的に最も早いのは、東名阪自動車道から伊勢自動車道に入るルートと考えられるが、今回は高速道路初体験ということもあり、交通量(特にトラック)が多い東名阪はルートから外す。その代わりとして、伊勢自動車道の入り口(関JCT)までは、関ヶ原町からほぼ真南に向かってのびる国道356号と306号を利用する。
 関ヶ原町までの国道21号は多少渋滞していたが、356号に入ると交通量も少なく快適に自分のペースで走行。2車線で路面もきれいである。合流する306号も同じように交通量が少なく順調に距離を稼ぐ。
 しかし今日は暑い。あまりにも暑いのでジャケットの袖を肘までまくって走っていたのだが、306号を走る頃には肘から下が真っ赤に焼けていた。慌てて袖を戻したが、時すでに遅く、手首にくっきりグローブの痕がついてしまう。俗に「バイク焼け」というやつか。
 途中、コンビニで休憩し、これから走る高速道路対策を実施する。といっても、ジャケットの右ポケットに入っているものをすべて取り出し、通行券を入れやすいようにしただけであるが・・・。
 亀山市内で国道1号、25号(名阪国道:東名阪と西名阪を繋ぐ国道)と乗り継いで、伊勢自動車道に入る。対策の効果か、通行券は滞りなくポケットに収まる。
 初めての高速道路、走りやすくていいが車にペースを合わせての巡航(約100km/h)はかなりきつい。風圧に負けて80km/hまで速度を落とす。車にどんどん追い越される。120〜140km/hくらいは出ているだろうか。楽だよな・・・車は。
 出口に備えて安濃SAでハイウェイカードを買い、通行券と共にジャケットの右ポケットに入れる。これだったらグローブをしたままで支払いができるだろうとの思惑だったが、出口ではポケットから取り出すのに結構手間取ってしまう。やっぱりタンクバックは必要か・・・。
 勢和多気ICで伊勢自動車道を出て、後は国道42号を道なりに南下。この道は、適度なカーブが続く山道あり、海沿いの直線道路ありでなかなか面白い。特に「七里御浜」に打ち寄せる白波を見ながらの走行は気持ちがいい(見える区間は短いが)。欠点は工事区間が多いこと。光ファイバーの埋設工事のようであるが、片側交互通行が10カ所以上あったように思う。
 42号に入って4時間近く走り続け、足腰が痛くなってきた頃、やっと紀伊大島と橋杭岩が見えてくる。 ここまで来れば目的地は目と鼻の先。閉店時間にも間に合いそうなので、橋杭岩の写真を撮って行くことにする。駐車場で広島から来たというツーリング途中のオジサン(同年代か)と話をしたが、居眠り運転で標識のポールと接触しミラーを壊したとのこと。今の疲れ具合を考えると、人ごとではない。
 串本町の市街を通り、18:00過ぎに目的地のダイビングショップに到着。缶コーヒーを飲んで15分ほど休憩したあと、ウェットスーツを後席にくくり付け帰路につく。
 帰りは今来た道を逆にたどり、休憩を取りながらのんびり走る。しかし、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」に着いた頃にはすっかり暗くなっていたので、結局、復路も写真はほとんど撮れずじまい。 まぁ、あくまでついでのツーリングだから・・・。
   夜間走行も今回が初めて。車のライトに比べると照射範囲が狭く、光量も少ない。直線では特に問題ないのだが、山道ではカーブの深さの見当が付けにくい。とりあえずバルブでも変えて光量アップを図るか。
 夜間は工事による片側交互通行がすべて解除されていたので、その点では走りやすかった。
 伊勢自動車道では、往路と同じく安濃SAで休憩。 バイクはツーリング途中と思われるNinjaが1台だけ。休みながら通行券とハイウェイカードの出し方をあれこれ考えるが良い案が浮かばず、結局ジャケットの右ポケットに入れておくことにする。再び走行車線に戻って2〜3分経った頃、120km/h以上は出てると思われる先ほどのNinjaに追い越される。カウルが付いていると高速走行も楽のようである。
 伊勢自動車道を下りて、ほとんど車が通っていない306号と356号を北上。鼻歌なんぞ歌いながら順調に走行していたが、関ヶ原町に入ったあたりで何やら黒い物体が飛んできて胸のあたりにぶつかり、そのままゴソゴソと這い回っている。あまりの気持ち悪さに緊急停止。ジャケットを脱ぐと右肩あたりにカブトムシがとまっている。ほーぉ、天然のカブトムシとは珍しい。持って帰って娘へのお土産にしようかとも考えたが、手足をもがれるのが目に見えているため、そのまま路肩に置いていく。
 暴走族(岐阜には昔ながらのがまだいる)に注意しながら岐阜市内を抜けて、1:00頃自宅に到着。
 さすがに疲れた。シャワーを浴びて、そのまま泥のように眠る・・・。


HOMEツーリング紀伊半島